野村萬斎 狂言を楽しむ会

mansai150423.jpg平成27年4月23日(木)
昼の部:15時開演(14時15分開場)
夜の部:18時開演(17時15分開場)
入場料:S席6,000円/A席5,000円(税込・全席指定)

【チケット取扱い】

北野文芸座(TEL.026-233-3111)
ながの東急 (TEL.026-226-8181)
平安堂長野店(TEL.026-224-4545)       
アベレコード(TEL.026-232-2919)
セブンイレブン長野中央通り店(北野文芸座となり)(TEL.026-235-8778 )
各プレイガイド詳細 ⇒ こちら

主催:北野文芸座/後援:NBS長野放送

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解説 野村萬斎
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狂言「成上り

奈須与市語

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<休憩20分>
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狂言「六地蔵」

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奈須与市語(なすのよいちのかたり)
源平による八島の合戦の時のこと。海上の平家方より、扇を立てた一艘の舟が漕ぎ出だす。源氏の大将義経は、後藤兵衛実基の献策により、弓の名手・奈須与市宗高を召し、扇の的を射ることを命じる。初めは固辞した与市だが、義経の厳命にやむなく従う。与市は馬を海中に乗り入れるが、波に揺れる小舟になかなか狙いが定まらない。そこで神明に祈りを捧げると、不思議と的が一瞬静止する。すかさず放った矢は見事命中し、扇は夕暮れの波間にひらめき落ちる。源平両軍の賞賛の中、与市は大将義経の御感にあずかるのだった。
能『八島』の間狂言の特殊演出として演じられる語りで、奈須与市が扇の的を射た有名なエピソードを仕形話にしたもの。狂言の代表的な秘伝で、能とは別に単独でも演じられます。奈須与市・源義経・後藤兵衛実基などの人物を一人で演じ分ける華やかな仕形は、観る者を引き込まずにはいられません。

成上り(なりあがり)
 鞍馬寺に参籠する主人の供をした太郎冠者は、主人の太刀を預かったままうとうとと眠ってしまう。そこへすっぱ(泥棒)が現れ、太刀を青竹にすりかえ逃げてしまう。翌朝目を覚まして仰天した太郎冠者は、「成上り」の話をしてご
まかそうとするが、結局主人に叱られる。参詣人の中に犯人を見つけた二人は、太刀を取り返そうととびかかるが...。
 「成上り」とは、低い地位からの立身出世を意味する、中世下剋上の代名詞的な言葉ですが、どこかとぼけた太郎
冠者の挙げる例は奇想天外なものばかり。太郎冠者と主人による大捕り物にもご注目下さい。

六地蔵(ろくじぞう)
ある田舎者が地蔵堂に六体の地蔵を安置しようと都に仏師を探しにいく。するとすっぱ(詐欺師)が声をかけてきて、自分こそが真の仏師であると偽り、翌日までに六地蔵をつくる約束をして田舎者と別れる。すっぱは仲間を呼び出し、地蔵に化けて田舎者をだますことにする。さて翌日、田舎者が地蔵を受け取りにやって来ると、地蔵は三体しか見あたらない。もう三体はどこにと問うと...。
演者が所狭しと舞台を駆け回る賑やかな作品です。すっぱは田舎者をだまし通せるのでしょうか。本舞台と橋掛りを上手く使った、狂言ならではの表現もお楽しみ下さい。